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エボ第4世代

ランサーエボリューションX(エボX)

2007年4月26日発表、同年10月1日発売。型式名“CBA-CZ4A”。2005年東京モーターショーでこれの原型となるコンセプトカー『Concept-X』を発表。その後2007年デトロイトモーターショーでConcept-Xをより製品版に近くした新型ランサーエボリューションおよび次期ランサーのプロトタイプとなるコンセプトカー『Prototype-X』を展示していた。エボXはそれを市販化したものである。7代目ランサーの国内向け標準モデルが「ギャランフォルティス」の名称で発売されたため、国内的に言えばエボXはギャランフォルティスベースということになる。あくまで国内向け標準モデルが名称を変更しただけであり、海外向け標準モデルは「ランサー」、そして、スポーツモデルは「ランサーエボリューション」である。ギャランフォルティスとシャーシは共有しているが、エボXの方が前輪を15mm前に出した分ホイールベースが長くなっているほか、ボディは前後オーバーハングを切り詰めて全長を75mm短くして旋回能力を高めている。また全高も10mm低下。逆にトレッドと全幅を長くして走行安定性を確保。ボディフレームには最高で980MPa級の高張力鋼を使用し、ねじり剛性や曲げ剛性を高めても重量増を抑えている。

トランスミッションにはトルクコンバーターを使わない新開発の6速オートマチックトランスミッション「Twin Clutch SST」とオーソドックスな5速マニュアルトランスミッションが搭載される。この「Twin Clutch SST」は、フォルクスワーゲン社製のスポーツモデルに搭載されている「DSG(ダイレクト・シフト・ギヤボックスの略)」などと同じもので、開発自体はゲトラグ社による。

Twin Clutch SST
従来のマニュアルやオートマチックトランスミッションとは一線を画す新しい変速機構で、1、3、5速と2、4、6速のギア軸がそれぞれ独立して作動する湿式多板クラッチを搭載している。特筆すべきなのは隣接するギア(3速ならば2速と4速)が常にスタンバイ状態でおり、ドライバーの変速操作に対し100分の数秒というゼロに近い体感速度で変速が可能。またオートマチックトランスミッションよりも燃費がマニュアル車並の高効率が実現した。カタログでは10・15モード燃費(km/L)がTC-SSTではMT(9.9)を上回る10.0となっている。

エンジンは新開発のオールアルミブロックエンジンの4B11を搭載。4B11は4G63より軽量化されており、トルクはMIVECと組み合わせにより422Nm(43.0kgm)に増強、レスポンスが強化されている。なお、自動車馬力規制が解除された後もエボXは206kW(280馬力)にとどまったが、その理由としてエボといえど市販車である以上「扱いやすい高性能」を目指し、無駄な出力競争を避けた。

4WDシステムは新開発の車両運動統合制御システム「S-AWC」が搭載される。ジェット戦闘機をモチーフにデザインされた大きく開いたフロントグリルが特徴的である。モデルは街乗りに主眼を置いたGSRと、競技ベース車となるRSの2モデル。GSRはSST搭載6ATと5MT、RSは5MTのみがラインナップされる。競技ベース車のRSは、GSRには標準装備されている助手席エアバッグやフルオートエアコンと言ったものが搭載されず、ヘッドライトもGSRのディスチャージヘッドランプに対し、安価なハロゲンランプになっているなどして価格と重量を抑えている。また、これまでは装備されていたリアスポイラーなどもオプション化されている。

ランエボギャラリー

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